702人が本棚に入れています
本棚に追加
な…何よ…。
「…食えるだろうなこれ。毒でも入れてたら承知しねぇぞ」
「入れてない!! 何よせっかく頑張って作ったのに…。要らないならいいもん!あたし食べる!!」
あたしが早口でそう言い沖田が持っているお粥を奪い返そうと手を伸ばすと、沖田はそれをするりとかわした。
「…要らねぇとは言ってねぇ。食えるかどうかの確認をしただけだ」
確認だと!?
あたしどんだけ扱い可哀想なのよ!!
「ちゃんと味見もした…から…大丈夫!」
「……絶対だな?」
「しつこいなァ!!」
あたしが声をあげると沖田は小さく笑ってお粥を口に運んだ。
あ…まじで食べてくれた…。
あたしは緊張しながら沖田の様子を見守る。
「…うまい…」
「え…ほんと!? 不味くない!?」
「おう。うまい」
沖田のその言葉を聞いた瞬間心も体も景色もパァッと明るくなった。
よかったー!♪
…調味料が色々複雑に混入したのは秘密ね♪
何気隠し味になってたり………はしないか…。
「お前よく作れたな…ろくに茶もいれられねぇのに」
「山崎さんに手伝ってもらってたの! おやつ抜きでずっと作ってたんだから!」
「……山崎さんと二人で?」
「うん!」
「…ふーん…」
最初のコメントを投稿しよう!