第2章 Real

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「……夜這い?」 「…最低です」 「いやいやいや!! しようとはしたけども、まだ触ってないから!」 「まだってなんですか!」 「何? 朝から騒々しいんだけど」 「「局長!」」 ―… 「……」 「…よかったね歳三。君のせいじゃなくて」 「おう! 一安心だ!」 「いや少しは反省して行動を改めてください」 無言の沖田さんに、朝から爽やかな局長、朝からチャラい副長、可愛らしい山崎さん。 「そういや今更だけど、君名前は?」 局長は落ち込んでいるあたしの顔を覗きこみ柔らかい口調で尋ねる。 「……高木里紅」 「へぇ…さすが来世から来ただけあって珍しいね」 「えっ…?」 思わず顔をあげて局長を見ると、局長はにっこり微笑んでいた。 近藤さん…今…。 「こ、近藤さん?」 土方さんが驚いたように声をかける。 「だって…こんな顔ぐちゃぐちゃにして泣いてるのに信じないわけにはいかないでしょ」 「う…」 ぐちゃぐちゃって…。 もうちょっと言い方ないんですか!!
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