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―…
辺りがすっかり暗くなった頃 突然近藤さんが隊をバラバラに分けて見回りをすると言い出した。
しかも二人ずつぐらいに分けて…。
このほうが細かいところにも目がいくかららしいけど…。
「「…」」
何故沖田とあたし!?
…あたしこっそり抜け出して祭を満喫しようとおもってたのになぁ。
「…ねぇ沖田」
「あ?」
「…リンゴ飴食べたいなっ♪」
「……」
うわぁ…無言!!
絶対怒ってる…!!
あたしは静かに押し黙った。
「……食えば?」
「ですよね…仕事中だもんね………えっ!?」
「好きにしろよ」
「……っ」
え……これから槍でも降るのかな?
もしかしてここにいるのは沖田のそっくりさん?
「…なんだよ。早く買ってこいよ」
「あ……でもお金持ってない…」
「ったく…仕方ねぇな」
「!?」
沖田は出店に向かって歩いていく。
かっ…買ってくれるの!?
ヤバい地球終わるわ……。
あたしは頭をおさえた。
しばらくすると沖田が赤くて可愛らしいリンゴ飴を片手にあたしのもとへ戻ってきた。
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