第2章 Real

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「いいです。興味ないですから」 沖田さんは顔色を全く変えずに土方さんに言った。 あーいるよね、こうゆう奴。 男のくせに女に全く興味ないみたいな。 こーゆーのは2つのパターンにわかれるよね。 本当は女の子大好きでいつもエッチな妄想してるけど カッコつけてそう言う奴と 女の子じゃなくてマジで男の子にしか興味持てない奴。 沖田さんはどっちなんだろ? まさか…後者……? 「強がんなって! あんま溜めるとよくないよ?」 「余計なお世話ですよ」 うーむ。 沖田さんの顔つきに変化はない。 どっちでもないってパターンかも。 「なら総司に里紅を任せようかな」 「え!? なんでまた俺なんですか近藤さん!!」 「一緒にいたほうが、本当に新撰組にとって必要なのか見定められるんじゃない?」 「……」 あの…それってあたしの監視役ってこと? 局長!! あたしを信頼してるんですか!? 疑ってんですか!? 「まぁ仲良くやりなさい」 …こうして… あたしの江戸での暮らしが始まったのでした。 「困ったことがあったら何でも言ってね!」 屈託のない可愛らしい笑顔でそう言った山崎さん。 山崎さん…! なんてイイ人…大好きです!! 「ありがとうございます山崎さん!」 「おい」 「ん?」 後ろから声をかけられ振り向くと怖い顔の沖田さん。 「俺に一切迷惑をかけるな」 「かけませんよ。あなたになんかかけたくもない」 「あぁ?」 「何ですか」 この不良警察が!! 見とけ!! ココで絶対成果を出してやる!! 未来の人間なめんなよ!!
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