第2章 Real

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―… 未来と同じように江戸の蝉もうるさく泣いています。 皆さまいかがお過ごしでしょうか? あたしは……。 「うぎゃっ!!」 ビタン!!💥 「あぐ……」 き…着物って動きづらい…。 コケるの何回目だと思う? …8回目ですけどナニカ? 「…邪魔だ」 「…少しは心配とかしないんですかアナタは!」 「なんで俺がテメェの心配なんざ…」 ムキーッ!!! 沖田の野郎!! 「退け。俺はこれから稽古だ」 そう言うと沖田はあろうことかあたしの頭を蹴った。 「痛っ!! はっ!? お前今あたしに何したコラ!!」 あたしはバッと勢いよく起き上がって沖田の背中に向かって叫んだ。 「テメェ誰に向かって“お前”っつってんだ? 身の程をわきまえろクソ女」 「なっ…! セクシャルハラスメント!! 訴えてやるコノヤロー!!」 「何語だよ」 日本語英語だバーカ!! 高校生の知識なめんな! 「I'll kill you!!」 「…は? 今なんて言ったんだよ」 「自分で考えろクソ野郎!!」 「テメェいつかぶっ殺してやっから覚えとけよ…」
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