第2章 Real

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なっ…パクられた!! つか被った!! 最悪ーっ!! …と、まぁこんな感じで沖田とはケンカばっかです。 あたしは悪くないの。 沖田があたしに嫌味ばっか言うから…!! あいつガキなのよ!! 「もう…!!」 あたしはと乱れた着物を直してパンパンと叩いた。 そして気は乗らないが沖田が向かった稽古場へあたしも歩く。 練習に参加して剣術を学べって局長様に言われちゃって…。 あたしはそっと稽古場を覗いてみた。 「おぉ…」 やってるやってる! 10名ほどの隊士がそれぞれペアになって竹刀で稽古をしていた。 うわぁ…あれ当たったら痛いだろうな。 「そーんな所で何してるの?」 「わっ! 土方さん! ビックリさせないでくださいよ…」 「あぁごめん。でもほら、稽古しに来たんでしょ?」 まぁ…そうなんですけど。 「あたし剣術とかやったことないんですよね…」 「まぁ女の子だもんね。当たり前か。じゃ俺が基礎を教えてあげるよ♪」 そう言って土方さんはにっこり笑った。
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