第2章 Real

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「ホントですか!?」 「うん♪」 「ありがとうございます!」 うし! やるからには極めてやる!! そしてその暁には…剣豪沖田をぶっ倒す!!! 精々短い余命を楽しめクソ野郎!! あたしは土方さんと共に稽古場へ足を踏み入れた。 ビシビシと響く竹刀の弾ける音に緊張する。 これが刀だったら…なんて考えたら怖いね。 「ぅわ!!」 バタン!!! 一人の隊士が悲鳴をあげて地面に倒れた。 そしてその隊士の目の前には…。 「踏み込みも斬り込みも弱い。ガキじゃあるめぇ…しっかり力入れろ!!!」 いつになく真剣な沖田。 アイツ熱血教師体質だな…。 「怖いでしょ~総司。剣術のことになると鬼畜になるんだよ。里紅も気をつけな?」 少しだけ呆れたような様子で土方さんは沖田を見ながらそう言った。 「はい…そうします」 常に近づきたくないけどねあたしは。
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