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あたしたちは土方さんを視界から排除する。
周りの隊士たちが動揺している様子なんてもちろん知らない。
「俺は事実を言ったまでだ。お前は俺に敵わない。違うか?」
「やってもないのに勝手に決めつけないでよ。自意識過剰も甚だしい」
あたしはキッと沖田を睨む。
大嫌い。
女だからとか…男より劣ってるっていう思考も決めつけも。
「じゃあ試してみるか? お前に俺が倒せるか」
「……ふっ…」
「何がおかしいんだよ」
沖田が怪訝そうな顔であたしを見据える。
「二度と同じ口が聞けないようにしてやる」
「ハッ…気の強ぇ女だな。その自信粉々に砕いてやるよ」
睨み合うあたしたち。
はりつめた空気が辺りを包む。
「先に床に膝をついたほうが負けだ。…手加減しようか?お嬢さん」
「そっちこそケガしたってあたし責任とらないから」
あたしはグッと竹刀を握った。
そして…。
「はぁぁあ!!!」
右も左も分からないけど ただがむしゃらに向かっていった。
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