第2章 Real

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そしてあたしは…ゆっくりその場に仰向けに寝転がった。 「あー……体が痛い。アンタのせいでアザだらけ!」 「…知るかよ…」 「あ、1つ教えてあげる。亭主関白の時代はもう終わったのよ! 今や女が働いて男が子育てや家事をする時代なんだから」 「は…嘘つけ」 「嘘じゃないし。女は怖いの」 「お前は化け物に違いねぇな」 化け物って…。 「テメェみてぇに男みたいな女に会ったのは初めてだ…」 …はい!? 「失礼ね!! たくましい女って言ってよ!」 「一緒だろ…」 全然違うわ!!! 「男女共同参画社会って言葉、覚えてよね」 「…分かったよ」 はぁ…。 痛かったけどスッキリした! いい汗かいたな久々に! …その後、あたしが隊士たちから恐れられるようになったのは言うまでもない…
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