第3章 ドキマギどっきゅん!

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どこかに連れ込まれる前に逃げないと!! ―ドカッ!!!💥 「ガッ!!」 「あ、おい待てェ!!」 あたしは一人の腹に蹴りを入れてダッシュ!! 奴隷とかふざけんなっ!! 「てかここどこー!?」 暗いし道細いし入り組んでて どっちへ行ったらいいのか分からない。 「待てコラァァ!!」 「やばっ…!」 どうしよう…。 早く商店街のほうに出ないと! あたしは追っ手を気にしながらとにかく走った。 でもやっぱり…。 「う…」 挟み撃ち…!! 「おとなしくしろ!」 「嫌よ!!」 「取り押さえろ! ただし傷はつけるな! 価値が下がる!」 「あたしを商品として扱うなッ!!」 「うわっ!」 やばいやばいやばい!! もう逃げるしかできないー!! 「もういい! とにかく捕まえろ!!」 そして… ――ブシャッ!!! 「つ…!!」 あたしの左腕から赤黒い血が滲んだ。 …斬られた…。 あたしはズキズキと痛む傷口をおさえた。
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