702人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしが持っていたホウキを土方さんに投げつけると 見事土方さんの顔に命中。
「ちょ、痛いんだけど!?」
「すいませんつい…」
不潔すぎて…チャラすぎてビックリーみたいな…。
もうあたし土方さんに近づけない。
「…土方さんは本気で誰かを好きになったことないんですか?」
「…あるよ…。まぁ叶わなかったんだけどね」
その時一瞬だけ土方さんが寂しそうな顔をした…気がした。
「でも断れないんだよ…あの女の鳴き声すごいそそるっつーか…」
「最低です」
「里紅は一体どんな声で鳴くの?」
「鳴きませんっ!!!」
ニヤリと笑う土方さんにあたしは少し頬が熱くなったことを感じる。
「総司とはもうそーゆー仲なんだろ? だったら俺とどっちがいいか比べてみない?」
「あああーもうセクハラぁぁぁ!!!」
「うわ! 待て待て待て危なっ…ぐはッ!」
色々と土方さんに投げつけある程度スッキリしたあたしの懐から紙が滑り落ちる。
「あ…」
そう言えば見るの忘れてた。
土方さんが縁側で死んだようにぐったりしているのを確認して あたしは紙を開いた。
最初のコメントを投稿しよう!