第3章 ドキマギどっきゅん!

10/14
前へ
/503ページ
次へ
「な…なんですか…」 「可愛いなぁと思ってさ♪」 「……」 なんだろう。 土方さんに言われてもあんまりドキドキしないんだよね。 「にしても…誰なんだろうね。その救世主さん」 「刀持ってたんで多分武士ですよ」 「そうだね…。まぁもしくは…敵だけど」 「?」 珍しく土方さんは真剣な顔をしていた。 いつもこんな風なら さぞモテるだろうに。 「ところで里紅。今夜よかったら俺の部屋に…」 「ごちそうさまでしたー! 美味しかったです♪」 「またどうぞ」 「ちょっと里紅ちゃーん!? 普通無視して出ていくかな!? 俺副長だよ!?」 土方さんは慌ててあたしについてくる。 「もう…一人じゃ危ないってさっき言ったよね俺」 「あと帰るだけだから大丈夫です」 「そんな強がっちゃって…そーゆー所が更に可愛いんだけどね」 そう言うと土方さんはさりげなくあたしの手を握った。 「なっ!? 土方さん!!」 「ん? だめ?」 「だめですよ!!」 「いいじゃん♪」 うわっ…もう!! なんで土方さんみたいなチャラ男にドキドキしなきゃいけないんですか…!!
/503ページ

最初のコメントを投稿しよう!

701人が本棚に入れています
本棚に追加