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あたしが思わず立ち止まって叫ぶと永倉さんはいつもみたいに可愛らしく笑った。
しばらく歩いて湯とでかい文字で書かれた銭湯にやって来た。
ここが江戸の銭湯…。
あたしがキョロキョロしていると藤堂さんが銭湯のオジサンに話しかけた。
「じーさん9人ね!」
「はいよ」
「で里紅ちゃんなんだけどさ」
「?」
藤堂さんがニコニコしながらあたしの顔を見ている。
なんだろう?
「一人だけ女湯ってのはかわいそうだから 一緒に男湯入ろーぜ!」
「はい!?」
肩を組んできた藤堂さんに戸惑うあたし。
ちょ…待って!!
なんであたしが男湯なんかに…!
「嫌ですよ!!」
「平助たまには良いこと言うじゃねーか!」
「賛成しないでください土方さん!! そもそも他のお客だっているのに…!」
「じーさん混浴にしてくんない?」
「あぁいいよ」
「ちょっとオジサン!?」
ダメだよ嫌だよ!?
混浴とかだめだよ!!!
てかオジサンなんで乗り気なの!?
「他に客もいねぇしなぁ~…特別混浴にしてやるよ」
「ありがとじーさん!!」
「止めてください!! 嫌です嫌です!!」
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