第3章 ドキマギどっきゅん!

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「里紅、ドキドキしてるでしょ?」 「し…してません!」 「嘘つけ~」 うぅ…。 完全に土方さんのペースだよ…。 …土方さんの手…大きくて温かい。 お父さんみたい! あたしは土方さんにちょくちょくからかわれながら屯所へ帰った。 ―… 「あ…」 屯所へ戻るとちょうど沖田が表に出ていた。 「…仲良く手ェ繋いでお帰りですか」 「あっ!!」 沖田にそう言われてあたしは土方さんの手を咄嗟に振り払った。 いや…見られたのが恥ずかしくって…。 「なんで振り払うの里紅? 俺少し傷ついたんだけど…」 「もう屯所へ着いたんですからいいでしょ!」 「里紅顔真っ赤♪」 「あっ赤くないです!! 夕焼けでそう見えるだけで…!!」 これはイジメだ!! 完全なるイジメ…! 先生ーっ!! 「副長!! また仕事ほったらかして!! どこに行ってたんですか!」 そこにやってきたのは呆れ気味の山崎さん。 「おう山崎! 今日もご苦労さん♪」 「それより早く来てください! 政府へ提出しなければならないものがあるって言ったじゃないですか!」
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