第3章 ドキマギどっきゅん!

12/14
前へ
/503ページ
次へ
「あれーそうだっけか?」 「そうですよもう!!」 「あ、ちょ引っ張るなって山崎ぃ…」 山崎さんは土方さんを引っ張って屯所内へ入っていった。 山崎さんも大変だなぁ…。 「新撰組の副長手玉にして お前の本当の狙いはなんだよ」 「はあ!?」 夕焼け空をバックに態度のデカイ沖田。 偉そうに…!! 「土方さんとはたまたま団子屋で会っただけ! 手だってあっちが勝手に握っただけよ!」 「どうだか。土方さんが女好きだって知っててけしかけたんだろ?」 減らず口ぃ……!! 「ふん! 何よ勝負に負けたくらいで!! そんなに悔しいわけ? あたしに負けたことが!!」 「なっ…! 違ぇよ!! あれは少し油断しただけだ! そもそも卑怯な手ェ使いやがって…!」 「作戦と言いなさい!!」 ヴー…と睨み合うあたしたち。 「! お前腕…」 「あぁ…」 「犬に餌と間違えられたか」 「なわけないでしょ!! ちょっと切っただけよ馬鹿!」 失礼なやつ…!! あたしだけでなく犬もバカにしやがって!! 罰当たり!!
/503ページ

最初のコメントを投稿しよう!

701人が本棚に入れています
本棚に追加