第4章 Brain which should be loved!!

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「年なんか関係あるか。これだからガキは…」 そう言うと沖田は稽古場から出ていった。 なーにがガキよ!! 大人ぶっちゃって…! ―… 「ごめんね二人とも。わざわざ呼び出して」 近藤さんは手入れをしていたらしい刀をスッと鞘に納めた。 「ちょっと調べてほしいことがあるんだ」 「何ですか?」 「笹岡 竹次郎の件なんだけど…」 「笹岡…ですか」 真剣な趣の二人。 えーと…笹岡って誰? 有名な凶悪犯か何か? 「あ…里紅は知らないよね。総司、簡単に説明を」 「…笹岡竹次郎は反幕府側の攘夷組織と武器の密輸で関与していると思われる男だ。ただ確実な証拠がないため逮捕できずにいる」 「へぇ…」 いつの時代もこんな感じなんだ…。 近藤さんは更に続けた。 「その笹岡が遊郭の経営をしていることが分かってね。しかもかなり大きなのを…。もしかしたらそこに武器を隠しているのかもしれない」 「じゃあ早速その遊郭に押し掛けて…」
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