第4章 Brain which should be loved!!

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中へ入ると襖が全て外され広々とした和室が広がっていた。 「手分けして屋内を探せ。必ず証拠を見つけるんだ」 「「「はい!!」」」 沖田の言葉に隊士たちは返事をして散らばって行く。 あたしもそれに続こうと歩みを進めた途端…。 「お前は行かなくていい」 「え?」 沖田に後ろから着物の襟を捕まれた。 「なんで? あたしも探したい! 宝物!」 「いつから宝探しになったんだ。お前は遊女たちに失踪した遊女について聞いてこい。いいな?」 「…はーい」 全く仕方ないなぁ…。 いいなーみんな宝探し…あたしもやりたかったなぁー…。 少しだけ唇を尖らせながら あたしは広間に集まっている遊女の元へ向かった。 長い髪を綺麗に結わえ、キラキラ輝き揺らめく髪止めをした女の人たち。 見た感じみんな20代…。 「あの、あたし新撰組のパシり…じゃなくて、見習いの高木里紅って言います。少しお話を伺ってもいいですか?」 「えぇ。大丈夫よ」
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