第4章 Brain which should be loved!!

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―1時間後🐤… 「この口紅香りつきなんですか!?」 「そうよ! ほんのり甘い花の香りがするの。発色もいいし長持ちするわ」 「すごーい!」 香りつきリップが江戸にもあったなんて!! 「最近は香りつきの紅は増えてて 女の子の間じゃ大流行」 「そうだったんだ! あたしも今度買わなきゃ!」 「…何してんだテメェ」 楽しく遊女の人たちとお話ししている最中、突然降ってきた低く響く声。 「あ、沖田。何ってガールズトーk…」 「いいからこっち来い!」 「うわっ!」 あたしはまた襟の後ろを掴まれた。 あたし猫じゃないんだけど…!! 沖田についていくと ほぼ隊士がみんな集まっていた。 なんとなく皆さん浮かない顔。 「証拠…見つからなかったの?」 「あぁ…」 沖田は悔しそうに顔をひそめた。 「接客をする1階、遊女たちの休憩所と大御所用接客間の2階、それから屋根裏部屋…。隈無く探したが怪しいものは見つからなかった。 お前は?」
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