第4章 Brain which should be loved!!

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「里紅ちゃんたちは社長を疑ってるのよね」 突然ぽつりと可愛らしい遊女は呟いた。 「あ……まぁ…」 「…社長には悪いけど…この失踪事件…社長の仕業なんじゃないかなって…」 「え…それどうゆうことですか?」 ―… この遊女…彩子さんの話では 遊女の間で笹岡が攘夷組織と武器の密輸に関わっているのではないかという噂が流れているとか。 実際攘夷浪士と思われる男とこの遊郭で密会しているところを何人かの遊女が目撃しているらしい。 それで彩子さんが思うには、失踪した遊女たちはみんな何らかの形でそれに関わり消えた…というより消されたんじゃないかって。 全くあり得ない話じゃない。 「営業時間まで後1時間か…」 沖田が悔しそうに呟いた。 結局今まで探し回ったが何も見つからない。 「遊女の証言は取れた…あとは形のある証拠だけ…」 まずい…。このままじゃあたしたち笹岡に負けることになる。 それは嫌!!! だってハゲ散らかってる上に あんな余裕たっぷりなドヤ顔されちゃ…!!
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