第4章 Brain which should be loved!!

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「一体何に使うの?」 「鍵を開けるのに使いたいんです!」 「よくわからないけど、必要ならコレあげるわ。もう要らないものだから大丈夫よ」 彩子さんはにっこり笑うとあたしに髪止めを手渡した。 「ありがとうございます!」 あたしはそれを受け取ってさっきの扉へ走る。 「よっ!」 彩子さんからもらった髪止めをあたしは真っ直ぐに曲げた。 あー手が痛い…。 固かった! あたしはそれを鍵穴へ。 あたしね、よくこの手を使って隣の家に… ってのは嘘で夜の学校に忍び込んだりね! 良い子はマネしちゃいけませんよ!! そしてガチャガチャすること数分…。 カチャ! 開きましたー!! 昔のセキュリティが未熟でよかった!! あたしは勢いよく鉄製の扉を開けた。 「な…にこれ…」 あたしは言葉を失った。 壁一面に立て掛けられた銃。 長刀に不気味に輝く刀。 中には爆薬らしきものも見えた。 こんな量…一体どこから!? 「んー!」 「! 大丈夫ですか!?」 そして部屋の隅に拘束された女の人が一人。 あたしは駆け寄り猿ぐつわをとった。 「!! 菜々美!」 「彩子…」
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