第4章 Brain which should be loved!!

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「は…?」 そんなのなんでお前に分かるんだ…? 「何の根拠があって言ってんだ」 「あの形は爆弾に向かないの。この科学が未熟な時代に高機能な爆薬なんてあるわけないでしょ。だからシンプルに考えてあれは煙玉よ」 「……」 こいつのしゃべる言葉は時々うまく理解できない。 「まぁ諸君! 未来から来たこのあたしを信じなさい! つーことで引っ捕らえろぉ!」 「「…」」 地面で尻餅をついている笹岡を指差し叫んだ里紅。 しかしそれに従う者はもちろんいない。 だってこいつは下っぱの下っぱだから。 「え、なんでしらけてるのかしら…」 でもそれだけじゃねぇ。 みんなまだ戸惑ってる。 この女を… 里紅を信じてもいいのかどうか。 「何よ! 信じないなら別にそれでもいいもん!」 ふて腐れたようにそう言うと里紅は再び銃を構えた。 ってオイ!!! 「待て!!!」 「あっ」 ―ドォォン!! 銃声が耳に響き笹岡の足元をかすめた。 笹岡は顔を蒼白させ固まっている。
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