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「ちょっと沖田! 何すんのよ! 手元狂ったじゃん!」
「無闇に乱射すんな! お前銃火器の使用経験あんのか?」
「…? ありませんけど」
こいつも犯罪者同然じゃねぇかよ…。
ケロッとした顔で恐ろしいこと言ってくれんな。
「未来では銃なんて免許なきゃ持てないんだよ! それこそ逮捕されちゃう」
「…笹岡の後にお前も捕まえてやんよ」
「冗談きついよ~沖田。銃取り締まり法なんてまだ制定されてないんだから」
いやもう即コイツも捕まえてやる。
容疑?
銃の乱射だ。
「まぁあたしが言いたいのは…銃を使うなら一生のうち今しかないってこと!」
里紅はにっこり微笑んだ。
知らねぇよ。だからなんだ。
「すぐ笹岡を取り押さえろ!!」
俺の一言で隊士たちは笹岡を取り囲み無事逮捕に成功。
「ひどい沖田! あたしの手柄になりそうだったのに!」
銃片手にぐちぐちと文句を言う里紅。
俺はそれを全て無視。
…こいつは本当に読めない奴だ。
何を考え、何を目的としているのか…。
未だに疑いの念は俺の心に漂っているんだ…。
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