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†里紅side†
「やっぱり俺の目に狂いはなかった」
局長の言葉にうんうんと頷き鼻が高いあたし。
「今回は里紅の活躍がなければ笹岡を逮捕できなかった。感謝するよ」
ニコリと微笑んだ局長にあたしは少しだけ照れた。
いや~それほどでもあるかな?
「でも次無闇に銃とか使ったら逮捕だからね」
「え…」
さっきとはガラリと雰囲気を変えて微笑んだ近藤さん。
オーラ暗くね…?
はい。反省します。
でもだって…銃なんて滅多に握れないし!
なかなか筋はよかったと思うんだけどなぁ。
「まぁあとは剣術も出来れば言うことはないんだけど…そこは総司に鍛えてもらおうか」
「えぇ~!!」
「…なんだ文句あんのかコラ」
「大有りに決まってるでしょ!」
笑顔の局長の目の前で睨み合うあたしと沖田。
こんな奴に教えてもらいたくない!!
あたしは一通り睨むと再び局長に向き直った。
「あの局長…失踪した他二人の遊女の行方は分かったんですか?」
ずっと気になってたんだ。
隠し部屋には一人しかいなかったから…。
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