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―――ザバァ!!!
「ゲホッ!! ゲホッ!!」
あたしは力一杯腕を引っ張られ水中から脱出した。
地面に倒れこみながら酸素を吸い込む。
う…助かった…。
誰だか分かんないけど…
「ありがと…う…?」
「……」
あたしの語尾が疑問形だったのにはちゃーんと訳があるの。
見上げた先に見えた人物は黒髪の今時風な男。
なのに服装は袴だった。
そして腰には竹刀らしきものが…。
あの…お葬式に来るのに何故竹刀を?
しかも若いのにわざわざ袴?
学校の制服でいいじゃん!
あたしは頭の中でつっこむ。
男はあたしがそう考えている間 無言であたしを見つめていた。
…コイツ人形か?
そしてあたしはようやく気がついた。
ここ…
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