第4章 Brain which should be loved!!

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「ねぇ里紅。今度二人で出掛けない?」 「え!?」 にこっと笑いながらあたしの肩を抱いた土方さん。 それって…デート!? 「俺美味しいお茶屋見つけたんだ。だから今度行こう!」 「べ、別にあたしじゃなくても…」 結構強引…。 土方さんなら周りに他にも女の子いるでしょ!? 「…土方さん気をつけたほうがいいですよ。その女は何考えてんのか分からないですから」 「!?」 あたしが反論しようとしたときに口を挟んだのはいつの間にか現れた沖田だった。 相変わらずムカつく無表情。 「総司は固すぎるんだよ。里紅がそんな悪い子に見える?」 「えぇ。極悪非道人間に見えますね」 淡々と答えた沖田。 おいコラ!! 「誰が極悪なのよ! あたしが一体いつ何をしたっていうわけ!?」 「まぁまぁまぁ落ち着きなって里紅ちゃん!」 今にも掴みかかりそうなあたしを土方さんが腕で阻止した。 「あそうだ! 美味しい醤油せんべい買ったから一緒に食べよう里紅?」 「醤油せんべい!?」 怒り狂っていたあたしはその言葉に一時休戦。
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