第5章 局長と愉快な仲間たち!?

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夏の早朝。 あたしは井戸の水面に映る自分をぼんやり眺めていた。 …未来からあたしはここに落ちてきた。 一体どんな天変地異が起きてあたしは今ここにいるのか…。 このタイムスリップは何を意味しているんだろう。 何か意味があるのか、それともただの 神のイタズラか…。 …なーんてカッコよく決めてみた。 あたしはひょいと井戸に腰をかける。 どうしてかなんて分かんない。 ただ今あたしは もうちょっとこの時代にいてもいいかなぁって思ってる。 にしても…江戸も夏は暑いなぁ!! 「お嬢ちゃん そんなところに座ってたら危ないぜ?」 「?」 突然後ろから声をかけられてあたしは顔だけを向けた。 そこにいたのは三人の若者。 って言っても明らか成人した大人か…。 あたしはぴょんと立ち上がって三人に向き直る。 「あの…ここ屯所敷地内は関係者以外立ち入り禁止なんで…」 速やかにお帰り願います。 あたしは礼儀正しく言いながら心の中でそう思っていた。 「え…?」 何言ってんのコイツみたいな顔をしたガッチリした体格の男。 いや え?とかあたしの台詞だし! 「君大丈夫? ここがどこだかちゃんと分かってる?」
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