第5章 局長と愉快な仲間たち!?

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まず体格がよくてたくましい感じの人が 10番隊組長の原田左之助さん。 それに比べて背が低くてニコニコしている女の子みたいに可愛らしい人が 2番隊組長の永倉新八さん。 全く口を開かないクールな方が 3番隊組長の斎藤一さん、と…。 あたしこの故なく失礼なことしちゃったぜ。 「しかしこの男しかいない組織に女の子が入ったなんてね。僕びっくりだよ!」 永倉さんはおせんべいをかじりながら呑気に呟く。 「しかもこーんな若いのがな! なぁ一も驚きだろ?」 「……」 原田さんの声かけに答えない斎藤さん。 えー無視してるよ? 「…どうだったんですか 武州での任務は」 少し間をおいて沖田が三人に尋ねた。 「どうってことなくてつまんなかったぁ」 「……」 …永倉さん、適当すぎやしませんか? あたしでももうちょっとちゃんと説明しますよ! …ほらー。 沖田の顔に眉間のシワが…!! 老けちゃう!! 「報告なら文が届いただろ? 少しは俺たちを休ませてくれや。なぁ一?」 「……」 斎藤さーん? 起きてますかー? 生きてますかー!? 「…そうですね。じゃ俺は近藤さんに伝えてきます」 そう言うと沖田は立ち上がった。 「お前。そのあと街に巡回に行く」 「…」 「…おめーだよ!」 「あ、あたし? 名前ちゃんと呼んでくれなきゃ分かんない!」 「…るせぇな! さっさと来い」 なーんで こんな偉っそうな…! あたしは渋々立ち上がり沖田の後に続いた。
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