第5章 局長と愉快な仲間たち!?

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―その日の夜!!🌙 「はいはーい! 皆さんお揃いですね? ではこれより! 長い出張から無事帰還した斎藤、原田、永倉と、新しく入った里紅を祝って 今夜は宴だーっ!!!」 「「「うぇーい!!!」 屯所にある大広間。 普段は会議に使われる厳粛な空間も 今日は無礼講!! 土方さんの一声で賑やかな宴が始まった。 みんながビール瓶を開けて乾杯をし始める中、あたしはご飯に夢中。 うまっ!! なんじゃこりゃ!? なんていう魚なんだろう? 「おい里紅!」 「うわっ!」 いきなりビール瓶を持った土方さんが肩を組んできた。 「今日はお前のための宴でもあるんだ! さぁさぁ飲め!」 そう言ってにこやかに土方さんはあたしにビールを差し出す。 「あの、あたしお酒飲めないんで…」 「えぇ?そうなの? なら総司と一緒だな」 「へ? 沖田飲めないんですか?」 「飲めないっつーか…飲まないんだな、アイツは」 土方さんはあははっと笑った。 てか飲める飲めないの前に飲んじゃダメだ! あたしまだ未成年だった!! 「まぁとにかく…」 「ぅ…!?」 「今夜は楽しめよ?」 顔をグッと近づけて囁いた土方さん。 間近で合う視線にあたしの心臓が跳ねる。 うぅ…チャラいけどカッコいい…。 「あーっ!! 里紅ずるーい!」 「え…うわっ!」 男にしては可愛らしい声の永倉さんがあたしと土方さんの間に割って入りあたしを突き飛ばした。 ず、ずるいって何!?
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