第1章 …落ちた

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おばあちゃんちじゃなくねっ!?!? 縁側は!? 風鈴は!? 井戸はっ……あるけど、おばあちゃんちのと違ぁぁう!! 「ここどこ!?」 「…おい!! くせ者が出た!!」 「っ!?」 あたしが叫ぶと今まで黙っていた男がそう大声でいい放った。 くせ者って…何? ポカンとしていると大きな木造建築の襖が開き たくさんの男たちが出てきた。 「え…。」 あたしは驚き言葉を失う。 それはもちろん、いきなりその男たちに囲まれたということ。 それからその男たちの中にちょんまげの方がいたこと。 あと長槍と刀を突きつけられていること。 …あたしは一体何の時代劇に巻き込まれてしまったんだろう? とりあえず身の危険を感じてあたしは手を上げた。 するとそこへ長髪を頭の後ろで結った男と、黒というよりは茶髪に近い男がやってきた。
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