第5章 局長と愉快な仲間たち!?

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「ぐっ…苦しいってば!」 「うおっ!」 「! きゃ…!」 ―バタン! いってて…。 永倉さんが原田さんの腕を払ったとき、原田さんが酔ったせいもあってかバランスを崩して倒れた。 しかもあたしを巻き込んで!! 原田さん重い…! 「里紅大丈夫!?」 永倉さんが少し焦ってあたしに声をかけた。 「うん…なんとか」 「こら左之助! 早く起きろよ」 「おぉ…悪ぃ…」 むっくりと原田さんは少し体を起こしたが…。 「…」 原田さんはあたしをジッと見つめたまま起き上がらない。 え…何? 「は…原田さん?」 「…久々にムラっときたかもしんねーわ…」 「はい!?」 「左之助飲みすぎ!」 必死に原田さんをあたしから離そうと引っ張る永倉さん。 しかし原田さんはビクともしない。 やばい…やばいよこれはっっ!!! その時…。 「うわ、一!?」 「!」 あの無口な…というか喋ってるところを見たこともない斎藤さんがやってきて、無理矢理原田さんを離した。 やっと起き上がれたあたし。 た、助かった…。 「なんだよ一! 少しくれぇいいだろ? 襲わせてくれや…痛っ!」 酔っぱらってフラフラしている原田さんに蹴りを入れて斎藤さんは先程の定位置へ。 そこでまた杯に口をつけた。 斎藤さん超クール! しかも紳士!! 「うぉーい里紅…!」 「土方さん…って酒臭!」 原田さんに解放されたと思ったら次は酔ったらしい土方さん!? おとなしいなぁと思ってたらコレですか!? 一難去ってまた一難!! 「うわっちょっと土方さん!?」 ―ちゅっ! 突然近づいてきた土方さんの顔に、頬に感じた柔らかくて温かい感触…。 今…き…きっ…!!
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