第5章 局長と愉快な仲間たち!?

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―… 「「「ぐー…💤」」」 「うぅ……」 やっと…やっと野獣どもが眠りについた…。 もうクタクタだよう…。 原田さんは脱ぎ始めるわ、永倉さんはあたしの命を狙うわ、斎藤さん爆睡するわ、土方さんはあたしにベタベタ触ってくるわ、近藤さんはそんなあたしたちの様子をみて優雅に笑ってるわ…。 楽しむどころの話じゃなかったよ!! あたしは部屋から縁側に這って出た。 自分の着物が酒臭いよぅ…。 「んぉ?」 「…なにしてんだよ」 「……ほふく前進」 地べたを這っていたあたしを 縁側に座っていた沖田が見ていた。 あたしはすっと何事もなかったように縁側に座る。 「…あぁ…疲れた…」 「騒がしかったな」 「見てたんなら助けてよ!!」 「なんで俺が…」 お前は高みの見物だったってのか!? あたしがどれだけ大変だったか…!! 「ところで沖田、山崎さん知らない? 今日いないみたいだけど…」 「山崎さんなら張り込みだ。……お前一体何人虜にするつもりだよ」 「はあ? 何の話よ」 虜って…。 「みんなたぶらかして、何がしたいんだって聞いてんだよ」 「なにそれ! あたしがいつたぶらかしたの!?」 ってゆーか…。 「…沖田はまだあたしを疑ってんだな…」 ちょっとだけ…ショック。 みんなとはようやく打ち解けた感あったんだけど。 「……」 「ま、いいけどさ! 沖田は楽しめたの? 今日の宴」 「あぁ…いい気分転換になった」 「へぇ…よかったね」 あぁ…なんでかな…。 沖田の一言が頭から離れない…。 バカみたい…! 「…じゃあたし寝るわ。また明日…おやすみ」 「…あぁ…」 あたしは沖田の顔を見ないようにして自分の部屋に戻った。
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