第6章 Preparedness to die

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―… 辻斬り集団が3つ…か…。 それが組織化してきてるんだよね。 …だとしたらその3つの組織同士が激突するか、または結託するか…。 どっちにしろ厄介か。 「ぼーっとすんな」 「あたっ! ちょ、叩くことないでしょ!」 あたしは沖田に叩かれた額を押さえる。 「今更怖くなったか?」 「まさか!!」 沖田は意地悪い顔をしてあたしを見た。 ただちょっと色々考えてただけだし!! 「…まだ実際に見たわけじゃねぇけど」 「え?」 さっきとは少し違う沖田の声にあたしは沖田を見上げた。 「嫌な予感がする…」 「…」 …こいつ預言者!? 「沖田引退したら占い師やれば?」 「んないかがわしいもんやりたくねぇ」 いかがわしいって占い師に失礼でしょ。 …あたしはこの時はまだ知らなかったし 分かろうともしなかった。 “侍”という生き方そのものを…。
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