第6章 Preparedness to die

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†沖田side† 俺一人でもなんとかなる。 …そう思っていたが、疲労はかなり溜まっているらしい。 それにこの人数だ…。 頬を伝っていく生暖かい血の感覚が気持ち悪い。 …あとはどれだけ時間を稼げるか。 局長は任せた…必ず護ってくれよ…。 俺はゆっくりと息を整え敵に向かって走り出した。 ただ前の敵を斬る。 全神経を刀に集中させ、全てをかける。 …全ては局長のために。 「…くっ…!?」 振り下ろされた刀を受け止め横に払った瞬間、自分の体重を足が支えきれず地面に跪いた。 足に視線を下ろすと袴に赤黒い血が滲んでいた。 くそ…。 視界もぼやけてきやがるし…。 俺は痛みを堪え無理矢理足を動かす。 ―ズキッ💥!! 「あッ…!!」 その瞬間足に激痛が走った。 そして辻斬りが複数で俺を囲んだ。 頭上に殺気を感じる…。 これまでかよ…? …頼むから…… 動けッ!!!!!!!! 足の悲鳴を無視して立ち上がった瞬間だった。 「!」 目の前の辻斬りが地面に倒れたのだ。 見上げればそこには…。 「里紅…」 おぼつかない手つきながら、真剣な顔で木刀を扱う里紅。 なんで…。 お前がここにいるんだよ…!!
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