第6章 Preparedness to die

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潔く…負けるくらいなら自ら命をたつなんて それが侍としての美学なら あたしがそれを変えてやる!! 「生きろよバカ!! 近藤さんだって自分のせいで沖田が死んだなんて知ったら悲しむでしょ!!」 「その近藤さんが死んだら元も子もねぇだろ!!」 「生きればいいだろだから!!!」 「はあ…? お前…言ってることムチャクチャだぞ…」 …あたしも頭ごちゃごちゃでよくわかんなくなってきた。 と、とにかく!! 「あたしが死なせないから…!! 誰も…誰1人も死なせないから!!」 「……」 「…だから…生き抜くこと諦めんな…」 自ら死ぬなよ…。 侍なら最後まで諦めずに 戦いぬけ!!! あたしは木刀を握りしめて長らくお待たせした辻斬りに向かって行った。 もうグロいとか 痛そうとか言ってられない。 ここで手加減なんてしたら あたしは沖田を護れない!!
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