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「レッド……ドラゴン……」
俺は自分の抱いているフィオを見る
フィオがドラゴンの王……?
「す……」
「どうしたの?」
「すっげぇー!!」
ドタバタと俺はフィオを抱えたまま走り回る
「よし、散歩にいこう!散歩!
」
「ちょっ!まちなさい!」
「ぐぇっ!」
後ろからいきなり首を握られ、情けない声がでる
「な、なんだよぉ……はやく行きたいんだけど?」
はぁ…とアンナは溜息をついた
「あんたは馬鹿なの?よく考えてみなさい。そのこは今や絶滅してしまったドラゴン、しかもその中のトップレッドドラゴンよ。見つかったら大騒ぎどころじゃないわよ?」
「はっ……」
う、嬉しすぎて忘れてた……
「でも……俺は行く!!」
「なっ……」
アンナもさすがに唖然としている
俺はフィオを連れて散歩に行きたいんだ!
「でも、国の奴らに見つかったら奪われるかもよ?」
「ふっ……そんな奴らは……俺が斬る!!」
俺のフィオを奪うなんて言語道断だ!切り刻んで家畜どもの餌にしてやるぜ!
「はぁ……」
アンナはそんな俺の姿を見て、再び溜息をついたのだった。
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