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暗闇がところどころに置かれたロウソクでぼうっと照らされてる
「さて…どこにいるのかな…」
洞窟に早く着いたはいいけども…入ってすこし歩くとすぐに迷ってしまった
もっとしっかりしてるアンナを連れてくればよかったなぁ…
「はぁ……」
俺は壁にもたれ、腰をおろした
そして、カバンを開けてやるとひょこっとフィオが顔を出す
「フィー!」
「こ、こらっ!鳴いちゃだめだろ!」
ぱっと俺はフィオの口を塞ぐ
「お~い、そこに誰かいるのか?」
そのとき、奥の方から松明を持った男が歩いてきた
「そこにいるな!誰だ?」
松明男は松明を上に掲げる
「こ、こんにちは……」
「し…」
「?」
「侵入者だーー!」
やっ、やべぇえ!!
「ちょ、お前黙れ!」
俺は男の口を塞ぎ、思いっきり溝内を殴る
ぐぇ…と情けない声を出して男は倒れた
刹那、奥の方から多くの足音が聞こえてくる
「ちっ……逃げるぞ!フィオ!」
「フィー!」
「そこだ!」
「追えー!!」
俺の走る音を聞き、大量の盗賊達が追いかけてくる
暫く走っていると、ちょうど隠れられそうな場所を見つける
「ラッキー!」
ぱっとそこに飛び込む
するとなぜか足が地面につかない
「え……?」
落とし穴だった……
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