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バンッと扉を開けて家に入る
「あ、アンナっ!一大事だ!一大事!」
俺がギャーギャー騒いでいると、二度寝していたのだろうか、ほとんど目が開いていないアンナが出てきた。
「なによ?うるさいわねぇ…」
ほほぅ…俺に行かせといて二度寝とは…絶対にしばく
って今はそんな場合じゃなくてっ!
「どっ…ドラゴン拾っちゃった……」
「は?」
ぽかんと口を開け固まるアンナ
「いやいや、寝言は寝て言いなさい?ね?」
まぁ、その気持ちもわかる
俺も夢かと思ったからな
「違うよ……ほら……」
俺は後ろに隠れていた子供ドラゴンをアンナに見せた
「それ、ほんとにドラゴン?」
「だと……思うけど」
はぁ……とアンナは肩を落とす
「それにね、ドラゴンなんて大昔の生き物で既に絶滅してるはずよ」
「そ、そうだけど……でも……」
どうしても諦めない俺を見てアンナは卵の殻を俺から奪い、部屋にこもってしまった
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