狼獣人と少年物語

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夜。 「さ、行こうか?ウルフ?」 「その名前じゃなきゃダメなのか?せーか」 「名前が無いんだろ?ならしかたないじゃん」 今日は政府のお偉いさんからの仕事。ある部下が横領をバラそうとしてんだってさ。 そいつを早く、的確にバレずに殺す。ウルフは目立つけど、ビルの上を走るから問題ない。しかも夜中1時。こんな時間外に居るやつなんてそうそういないから。 「なぁ、せーか」 「なに?」 「この仕事、楽しいか?」 「もちろん」 「……そうか…」 たまにしてくるウルフの質問。ビルを飛び、駆け抜けるウルフ。 この質問すると、いつも悲しい顔をする。 そして、目的地に着いた。
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