気違いのお茶会

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庭園の入口を塞ぐ策をゆっくりと跨いでは、家の方に向かいました。 決して、彼”一人”ではありません。 軽い足取りで家までくればドンドンッと扉を叩き、中から一匹の兎が現れました。 「よく来たな」 偉そうな口調であろうとも彼の気には障る事一切なく、そして中に土足で入り込めば机の上に置かれた大量の クッキーを乗せた皿と、紅茶の材料とティーカップとポットを手にしました。 「これだけ?」 運び物はこれだけか、と問い返せばコクリと頷いた兎を目にご機嫌そうに先程の机に向かいました。 上手に中心に皿を置き、そして入口に置かれていた六つの椅子を運び並べました。 さぁて、完成です。
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