年下上司と…

初心にかえって？

一時間後…

五十嵐部長とミーティングルームで向き合って座った。

(えーっと…)

『部長、コーヒー入れてきましょうか？』

『うん、ありがとう。』

『ブラックでよろしいでしょうか？』

『うん。』

(……。出てきちゃった。)

向き合って座ったら、緊張してしまった。

でも、皆の前で話した時より、表情が柔らかい気がした。

…けど…なんか引っかかる…

なんか…

あっ！！

部長は挨拶したすぐ後から、私のことを
佐伯さんと言った。

安田に向かってはっきり、佐伯さんで…と言った。

部下になる全員の名前を調べてたのかな？

コーヒーを入れながらそんなことを思っていた。