◇空=イヤッハァ

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  ―― ウォッドアイランド ―― ALL シグルド side これは、自分が15歳になったある日の事。 「違う、違う。 こうバシッでスパッとズガギャーン、イヤッハァ! みてぇな感じにだな」 「なにイヤッハァ! って、意味が分からなさすぎるよ」 「フィーリングで分かれ!」 「無茶言うな、お前はかぐや姫か!!」 開発される前のウォッドアイランドのハートインレット。 自分の前に日焼けした年上の男性が2人。 「シグルド。 とりあえず、もう一回やってごらん?」 「はい…」 流木に腰を下ろし、優しい笑みを浮かべながら自分に話し掛けてきたのは、キュイラスさんと言う方だ。 「イヤッハァ! だぞ、シグルド、イヤッハァ! な気分だ!」 先程から熱弁して下さっているのは、自分の命の恩人であるアレウス様だ。 「もう、お前アレウス、黙ってろっ!!」 「阿呆、イヤッハァ! を馬鹿にする者はイヤッハァ! に泣くんだよ!!」 「イヤッハァ! に泣かされた奴なんて見た事ないわ、ボケ! 本当黙ってて、頼むから!」 ………。 今この2人は自分に能力の使い方を教えて下さっています。 自分はどうしたら良いのでしょうか?  
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