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「きっと楓さんは寂しいはずです…」
『……楓、が…』
「はい。 同じ年の者で同性である者がRIVIRO上層部にいますか? いませんよね。 年が近いジン君と楓さんがパジャマパーティーを出来ますか? 一緒に服を選んだり、スイーツの店を巡ったり出来ますか? ………そんなもの端から見れば、仲の良い恋人同士にしか見えませんよね」
『………うっ……』
シグルド優勢。
そんな言葉がキュイラスの頭を特急でよぎっていった。
「…自分は…楓さんのそう言った寂しさを癒やして頂く為にピットを連れて来たんです」
『シグルド…お前……』
「だからアレウス様。 楓さんの為にもピットをRIVIROで飼ってやっても良いですか?」
『お前がそこまで楓の事を考えててくれたなんて……よし、良いだろう! 俺の名の下、ピットをRIVIROで飼う事を許可する!』
「有り難うございます」
こうして、アレウスはまんまとシグルドに負けたのでした。
めでたし、めでたし。
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