◆あの日あの時 2

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  「1時間後には食堂に集合だ。 ジェダ、悪いが片付けるの手伝ってくれ」 「了解です」 そう言ってアレウスはジェダさんと買ってきた物の片付けを開始した。 「ジン、アレウスはアレウスなりに考えてたみたいだね」 「みたいですねぇ。 モラルがあったんですねぇ」 そんなキュイラスさんとジンさんのやり取りに首を傾げていると、キュイラスさんと目が合う。 「労ってくれる人がいて楓ちゃんは幸せ者だね。 それじゃあ、またあとで」 そう笑ってキュイラスさんは半ば早歩きでその場を去って行った。 取り残された私は、はっとする。 まさか…アレウス…私が毎日家事をしてるから労って? 離れた場所でジェダさんと手分けして作業をするアレウスの背中に視線を向けた。 もし、そうなら…有り難う、アレウス。 「アレウス!」 「あー?」 「私も何か手伝わせて!」 そう言って私はまだ拗ねてるアレウスに駆け寄って行くのでした。 完  
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