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「あぁ、止めてたけど、RIVIROも落ち着いて来たし? ピアノをまた始めようと思って」
親友が…そのカゴを打ち壊し、男は外の世界に飛び立ちました。
「へぇ? んじゃ、久し振りに聴かせてくれよ、お前のピアノは好きだったから聴きたい」
外の世界は危険と隣り合わせでしたが、男は何とか生き抜き、あの時とは打って変わった日常を送っています。
「…ブランクで他人に聴かせられるレベルじゃないよ…」
たまに、あの時の悪い癖が出ることもあるようですが…。
「他人なんて冷たい事を言うな、お前と俺は双子みてぇなモンだ」
昔より眩い輝きを放つ親友の言葉に、常に上を向いていられるようです。
親友の輝きより、眩しい輝きを放つ存在が現れたからでしょうか?
「アレウスとキュイラスさんが双子か…なら私はキュイラスさんの妹?」
「キュイラスより、俺のが生まれたの早いぜ?」
「歳の話なの!」
それは、親友の大切な人。
「楓ちゃんが妹なら歓迎するけど、アレウスと兄弟か…悩むなぁ」
RIVIROの太陽。
そう密かに呼ばれる彼女。
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