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「博、学校はどう?楽しくやってる?」
俺の母親、高田有美は短いショートカットを軽くかきあげながら、朝食の目玉焼きの黄身に手を伸ばしたところだった。
「うん、まあまあかな」
俺はうまくもないトーストをほおばりながら、テキトーに返事をした。
俺、高田博は今は小学校五年生になっていた。
小学校に入ってからは何もかもが変わった。
幼稚園のときリーダーだったのが、嘘みたいに俺は男子にも女子にも避けられた。
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