小学校

23/23
前へ
/128ページ
次へ
俺はオヤジがぶっ飛んだ日から学校にはほとんど行ってなかったが、姉ちゃんに悪いと思い、再び登校することにした。 センコーはこちらが可哀想になるくらいに俺に気を使ってくれた。 クラスのみんなは話かけてはこなかったが、俺のことをバカにするのはやめたみたいだ。 遅れていた授業のノートもみんなが持ち回りで書き写してくれた。 おかげでテストもそれなりに出来た。 それから一年が過ぎ、俺は小学校を卒業した。 俺が思ったのは感謝ではなく、俺は結構普通の奴なんだなということくらいであった。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加