なんで俺が死刑なんだ

幼稚園

俺はいわばガキ大将であった。
他の子供達より一回り体が大きく、声も大きかった。みんなが俺の主張する遊びに従った。

鬼ごっこで鬼になることはなかった。
みんな遠慮してタッチしなかったのだ。
砂場でも道具を独占して砂山を作った。

俺はこのまま、みんなのリーダーでいることを疑わなかったし、周りもそれを望んでいると思っていた。