ジュラルの大恩返し、そしてアカギから恐怖の挑戦状

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ジュラルの大恩返し、そしてアカギから恐怖の挑戦状

雨の中、学校から帰ってきた。服は体に張り付きくしゃみを時折した。ドアを開けると…。 「お帰りなさいませご主人様(はぁと」 ジュラル星人がエプロンをしお出迎えをしていた。地獄か天国か。キチビクするとアルファガンを一匹やっつけた。しかし止めが入った。 「おいおい、魔王様を助けてくれたお礼に来てやったのに」 「そんなことしなくてもーーー」 「さっさ中に入りなさい。オレンジジュースと七面鳥が待っているよ」 テーブルに着くと食事をした。その後は肩もみとマッサージをしてくれた。テレビも付けてくれナックのアストロガンガーをやっていた。主人公が自分と似ていると思った。番組終了後はジュラルの子守唄が始まった。ただしギザギザハートのほうである。やる気が無いらしく歌っているのは約三名のみ。 「このご恩は一生!チャージマン研に尽くすのだ!」 そういう日々が続いた。虐殺したい気持ちは泡のように消え、ジュラルに宿題を任せたりしてすっかり怠けるようになっていた。死と肉薄した日々は遠い記憶へ葬りさった。 黒電話のベル音。 「もしもし!なんだぁ切れちゃったぁ」かけ直そうとしたが外に大型車が止まっているのに気が付いた。それは風の如く消えてしまった。ついでに夕刊を取る。新聞の間からピンクの紙がはさまっていた。 「《これからバトルしようぜ?もし勝ったら雄一を返してやるよ 偽アカギ》」 研はようやく日差しを感じた。 偽アカギはジュラル星人で取り逃がした一人。もう片方は倒すことが出来たがこいつだけはどこかへ走って行ってしまったのだ。 「悪は破れるべきなんだ」 壁に手紙を張り、その後深い眠りについた。夢は見なかった。 「家の位置はどこだったか昔のことだから記憶にないんだ」カボチャスープを飲みながらつぶやいた。 「その必要は無いぜ」 メイド服が姿をあらわす。はははと不気味に笑う。なんと偽アカギではないか! 「恐怖というのがまるでわかって無いな」
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