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記憶電送箱と電脳世界ゲーム
「それじゃもう帰っていいから。メイド服も脱いで」
「一生ついていくと約束したのに!!!研さま~~~」
「長居は無用なんDA家族を迎えにいかなきゃいけないし」―チャージングGO
アルファガン発射。さすが鬼畜ヒーロー。無用になったら消すのだ。スカイロッドに乗り込み空港へ向かう。
―――ビューテー空港。
「来たよ来たよ来た来た来たよ♪♪♪」
「もうバリカンたら」
「「「アハハハハハハハハハハハ」」」エレベーターに降りながら無意味に笑う。それは泉家にとってのお決まりだ。周りから見ればやや、変に思える。
「あ、バリカンそれにキャロンこっちだよ!!!君たちがいない間いろんなことがあって大変だったんだから」
「お兄ちゃん。伊豆の修学旅行すっごく楽しかったわ。機会があったらお兄ちゃんと一緒にいきたいわ。それとこれお土産よ」
パッケージ裏には知育パズルゲーム『透明へっぽこ探偵アキ―ラ』と説明され、表にはイケメンが空に浮かぶ球体を見上げている絵。
「素敵だわ―」
妹はアキーラに惚れている。茶髪の青年は容姿端麗だ。
「ゲーム屋さんかぁ~」
《プレースペース》そこは帰宅せずに据え置きのゲームができる店。入ってみると案外殺風景だ。
「セット完了」
電源を入れる。
OPが流れるかと思いきや…。
「研元気にしているか?よくも部下を全滅してくれたな!!そういえばアカギの情報をつかんだぞ。どうもこのゲームにからくりがありそれと関係があるらしい」
魔王の映像が終わる。本当のOPが終わる。燃え盛る火火火。やけに立派なホール。少しずつ研は螺旋階段を降りていく。後ろから追う炎。暑い。暑い???
「何がどうなってるんだ」
研とキャロンとバリカンはゲーム内にいた。非現実すぎる。壁に頭を打つ。これは夢じゃない!!!!!
「怖いわん」
後ろから熱を感じる。足を速めた。やがて平らな地に出た。
―――これは知育ゲームでは無い。
「そのとおり。ここは記憶電送箱内だ。だからお前達の考えが丸見えさ」
キャロンとバリカンはジュラル星人に変身した。
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