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吉坂博士はお茶を片付けると代わりにある設計図を持ってきた。《みなしごレーダー四号》用途は孤児のかわいそうなお友達を探せるアイテムだ。
「いままで小型銃のものだった。だが今回スカイロッドに装備させ、広範囲に探させるように仕上げたい。5号を作るまで半年はかかる。それまで待ってくれるかね」
「いいえ、二週間にしてください!雄一君が死んだらどうするんですか!!!!!!」
黙り込むと設計図をチェックした。
「わかったよ。できるだけ早く作る。出来たら連絡するからな」
「僕はとりあえずジュラル基地に潜り込み調べてきます。吉坂博士また会う日まで!」
研はその日徒歩で帰った。一睡すると一人で朝ご飯を作り腹ごしらえをした。メニューはハンバーグだ。焼き加減が足りなく生温かった…。キチビクが作動するか点検してから学校へ向かった。
「もちよ!そんな人知らないもの」
「あはははは僕も知らないぞー」
「そぉい」
「泉君、そんな生徒に会ったことはありませんね」
理科授業後も他の教室で聞きにまわったがまるでわからなかった。なので早退しようと思った。理由は頭が痛いからにしよう。
「もう、研君たら授業が始まるのに、それじゃまた明日ね」なぎさ先生に手を振ると教室を出た。途中でチントン亭に会った。ラーメンを頼んだ。麺を一気にすする。スープは鶏ガラスープだった。寄り道の後は海底調査局に寄り潜水艦を貸してもらった。
「基地の場所へ行ってまいります。よーし絶対勝ってやる!!」
エリアを指定すると後は自動で動いた。眠らずに誰か攻撃を仕掛けてこないか見張る。海底に着くとジュラルの濃い青色の乗り物が見えてきた。突入口を探そうとしたがどうやら閉まっているらしい。
「ビーム発射!」
潜水艦は上昇してしまった。
「違う?じゃあ、これ?」
金色のボタンを押した。ブォンと音がして室内が揺れだした。一瞬自爆するのかと思ったが、そうではなくおもいっきりフルスロットルで前進した。
「わー!ぶつかるっ!!!!」
基地に追突すると双方の窓ガラスが割れ水が容赦無く入ってきた。
「あ、チャージマン!?外道め!秘密場所をこうやって潰すとは卑怯なやつだ」
「気にするな!我々ジュラル星人は海を泳げたはずだ」
「しかし魔王様は、水はかなり苦手な方でしょう」
「私を置いて逃げろ!!!研に見つかったら殺されるぞ!」
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